Teploobmen’s diary

興味のあること、調べたことなど、雑多にまとめていきます。調べている内容の途中経過を書くこともあります。

疑問視される次の利上げ

 アメリカの次の利上げは来年かもしれない―それがマーケットの予想のようだ。

 知っての通り、FRBは今月中旬に利上げを行いった。合わせて、年内にFRBの資産圧縮ともう一度利上げをすると表明した。

www.nikkei.com

 しかし、マーケットを分析してみると、年内の利上げはもう無いという考えが過半を占めている。

 

  • 1.市場の予想
  • 2.原因
  • 3.考察

 

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アゼルバイジャン最大手銀行が破綻

 アゼルバイジャンという国の、最大手国営銀行が破綻した。

www.nikkei.com

 このニュースはもう1ヶ月近く前の話であり、あまり大きく報じられなかったが、個人的に重要だと考えたため、取り上げてみたい。

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上がらない米国債金利

 FRB政策金利を引き上げた。

 これ自体は市場の予測どおりであったが、想定外だったのは物価の下落は想定外だったらしい。 こういった時、ついついドル円に目が行きがちだが、ここは米国債金利に目を向けてみるべきだろう。

 

 

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ロステレコム(Tick:RTKM) 安全性、キャッシュフロー分析

 以前に引き続き、ロステレコムのファンダメンタル分析を行っていきたい。

 今回は、投資する上で最も重要となる安全性とキャッシュフローの分析を、直近5期について行っていきたい。

 

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ロステルコム(Tick:RTKM) テクニカル分析

 以前書いた通り、ロシア株についてはルーブル建て、個別株投資を行っていきたい。

 有望な銘柄として、ロステルコム(Tick:RTKM)がある。SBIの銘柄サマリーによれば、財務データは次の通り。

PER: 12.05倍

PBR:0.60倍

配当利回り:7.48倍

見たところかなりの有望株だが、なんの分析もせず投資するのは気が引ける。そこでまず、テクニカル分析を行い、次回以降ファンダメンタル分析を行っていきたい。

 超長期のチャートにトレンドラインを引くと次のようになる。

https://invst.ly/4391n

 現在の株価は2014年につけた底値付近であり、少しずつ買い始めても良いような形だ。ただ、最近はその底値を割り始めており、少し注意が必要かもしれない。

 次に週足と移動平均線。こちらは全て下向き。やはりしばらく下降トレンドは続くか・・・? 

https://invst.ly/43931

 

 次にロシア株指数、MSCI Russiaとの比較。詳細な分析は後に回すとしてここではざっくりと把握したい。長期的には相関が強そう。見た感じ比較的強い相関がありそう。80%近いかな?

 

https://invst.ly/4393i

 

 最後に、ロシア経済を語る上では外せない、原油天然ガスとの比較。こちらとの相関はあまり強くない印象。

https://invst.ly/4393q

 

 そんなわけで次はファンダメンタル分析を行いたい。というかSBIのデータも少し古いので最新のデータをチェックしなければ。。。

 この会社はXML形式で財務データを公表してくれているので非常にありがたい限り。

近況報告―イベントドリブンに失敗しました。。。

f:id:Teploobmen:20170611222348p:plain

こ れ は ひ ど い

 なお、これらのポジションは全てeワラントによるものだ。

 いや、弁解させてほしい。

 まず米ドル売りだが、コミー氏の証言に新事実があることに対し、期待を寄せすぎた。米国経済の先行きが怪しいこと、トランプ氏の政権運営に疑問符がつき始めていることに対してバイアスが働きすぎてしまった。

 ユーロ買いも先日まとめた記事にあるように、バイアスが働きすぎたのだろう。 

teploobmen.hatenablog.com

  また、5月の経済統計を見なかったことも大きかったかもしれない。

www.bloomberg.co.jp

 

 ポンドはきちんとバイアスをかけず、両建てにした。そして予想通り、大きく動いた。だが、ポジションを仕掛けるタイミングが早すぎた。

 eワラントは満期日に近づくと時間的価値の目減りが早くなることを忘れて6月6日(ターゲットにしたイベントは全て6月8日)にポジションを仕掛けてしまったためだ。

 米ドル、ユーロのポジションは違和感があったため、7日に損切りしたためこの程度の損失で済んだが・・・何れにせよ損失を抱える運命にあったことに違いはない。

 

 いやー、うまくいかないものですねぇ・・・まあ授業料と思うほかないですねwww

 とりあえずロシアの経済見通しには根拠のある自信がありますが・・・逆神にならないように努力しないとなぁ・・・・

インターネットが「扇動」を産んだのか―ヒトラーから得る教訓

 久々に突っ込み甲斐のある記事を見つけた。

gendai.ismedia.jp

 この記事の論旨は次のとおりだ。

1.情報化社会により、発信される情報が増えた

2.また、情報の検索が容易になった。

3.その結果、「ネット社会は自分が求める情報を検索し、その多くは自分の意見を肯定してくれるものになっていった。」

4.ここから、「考えない時代」が生じる

5.その結果、「(誰もが考えることなく反応できる)情報がネット上に提供されること自体が、たとえそんなことは意図しない情報であったとしても、その情報が重要なものであるかのごとく誘導する一種の扇動という役割をはたすのである。」

はい、典型的なインターネット陰謀論ですね。

 

1.発信された情報は、読まれていたのか

 だが、この筆者は、扇動のプロのこの発言にはどう対抗するのだろうか?

毎年毎年主知主義から発刊される新聞の洪水や書籍の全ては・・・幾百万という下級階層の人々の間に滑り落ちるのである。・・・すなわち、これらすべてわがブルジョア社会の文筆家の内容が正当でないか、あるいは著作物によってのみでは、大衆の心に達することができないのである

 

アドルフ・ヒトラー 「我が闘争」上巻より

 宣伝におよそ学術的教授の多様性を与えようとすることは、誤りである。大衆の需要能力は非常に限られており、理解力は小さいが、そのかわりに忘却力は大きい。

 つまり、作者が追慕する、インターネットのなかった時代でも、情報の洪水は起きており、それらは「大衆」の心に届いていなかった理解されていなかったことがわかる。

 もちろん、インターネットの発達によって、日々飛び交う情報は増えた。だがよくよく考えれば、もともと、「情報」の洪水が起きているところへさらに「情報」の大雨が起きたところで、洪水状態にあることには何ら変わりが無いはずだ。

 

2.インターネットが「考えない人」を産んだのか

 また、筆者の言説を要約すれば、インターネットにより検索が容易になった結果、自分の意見を肯定してくれる言説のみにたどり着くようになり、結果「考えない」人が増えた、といえる。だが、ヒトラーはこれについても明快な答えを残している。

その他に、大衆というのは無精なもので、古い慣習の起動にはまって動こうとせず、そして自分が信じているものにピタリしなかたり、自分が望んでいるものを書いていなかったりすると、自分自身からは好んでなにか書かれたものに手を出さない、ということがある。

(中略)

フィルムをも含めたあらゆる形式の像が、疑いもなく最も大きな効果を持つのである。ここでは人間はもはや知性を働かせる必要が無い。眺めたり、せいぜい全く短い文章を読んだりすることで満足している。それゆえ多くの者は、相当に長い文章を読むよりも、むしろ具体的な表現を受け入れる用意ができているのである。

(中略)

表現が、その読者たるものの精神的水準や本質的性質にピッタリ応ずれば応ずるほど、一般にその効果はますます大きいのである。

 つまり、インターネットがなくとも、「大衆」は自分の好む情報しか得ようとしてこなかったという現実が浮き彫りとなる。筆者の論理に則れば、新聞・雑誌・本が一般的なメディアであったこの時代であっても、「考えない人」は多数いた、ということが散見される。

 

3.結論

 以上のことをまとめれば、次のことが言える。

 まず、もともと新聞・雑誌・書籍が主な情報の伝達手段であったときから、「情報」は洪水状態だった。

 また、大衆はもともと自分の好む情報しか得ようとしなかった。

 そして以上の条件は、作者が掲げる「扇動されやすくなった」原因と一致する。このことから、以上の結論が導き出せる。即ち、

 「インターネットが、考えない人を作り、扇動されやすい大衆を産んだ」のではなく、「もともと考えておらず、扇動されやすい大衆が、インターネットによって扇動された」にすぎない。

 

 

 ここでは扇動のプロ、ヒトラーの「我が闘争」を引用しながら、批判を展開していきた。

 「我が闘争」は正直内容の半分はユダヤ人や社会体制への愚痴なので読む価値はないが、一部の言説、特に宣伝・扇動などの言説は傾聴に値する。「大衆としての自分」を見つめ直し、また「今」という時代を見直すために、「我が闘争」は一読の価値があるだろう。

わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)

わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)

 
わが闘争(下)―国家社会主義運動(角川文庫)

わが闘争(下)―国家社会主義運動(角川文庫)

 

  なお、思想的にはかなり危険な書物でもあり、その半分近くを愚痴が占めているので読むことを躊躇する方は、次の本をおすすめする。こちらは、ヒトラーだけでなく様々なプロパガンダを参照しているため、思想の偏りは少ない。

 なお、絶対に悪用しないようにということだけは念を押しておこう。

文庫 戦争プロパガンダ10の法則 (草思社文庫)

文庫 戦争プロパガンダ10の法則 (草思社文庫)

 

 

 最後に、人々が扇動されやすくなった理由を、ヒトラーの言葉でしめるとしよう。

 稼ぎのいいときはその後の理性的配分を考えるが、空腹はこの配分に対するすべての注意を覆してしまうのである

 我々には、まず社会のパイの拡大が必要なのである。