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Teploobmen’s diary

興味のあること、調べたことなど、雑多にまとめていきます。調べている内容の途中経過を書くこともあります。

「あやしい投資話に乗ってみた」を読んで

読書 投資

  

あやしい投資話に乗ってみた

あやしい投資話に乗ってみた

 

 1.概要

 未公開株、先物、FX・・・世の中には「怪しい・・・だが儲かるらしい」という投資法が数多く存在する。そんな投資法のすべてについて、FPである著者が自分でやってみたという回顧録だ。ここで語られている投資法は以下の通り。

  1. 未公開株
  2. 新規公開株(IPO)
  3. 和牛オーナー
  4. 海外ファンド
  5. 超高金利預金
  6. スワップ狙いのFX
  7. 先物取引

 「和牛オーナー」と書かれている時点でまあオチは読めているだろう。そう、半分ほどが失敗談だ(実は和牛オーナーはうまく切り抜けて利益が出ているが)。ここまで潔く、というか開き直って失敗談を語る本はそう見ない。ついつい読み進めてしまい、数時間で読み終わってしまった。そんな本だ。

 スワップ狙いのFXもちゃんとオチを回収している。まあ「有り金全部」ではなく「証拠金全部」だが。

http://dic.nicovideo.jp/oekaki/674964.png

 

 そういえば去年も魅力的に見えたファンドがつぶれてたなー、執筆の時期からすると「たぶん」引っかからなかったんだろう。たぶんな。

hbol.jp

 

 

2.感想

2.1.「わからないものには手を出すな」

  まあ一部の投資家さんは笑えないかもしれないが全体的な構成としては非常にわかりやすく、投資を行っていない人でも読みやすいと思う。というよりも投資をする前に、ぜひ読むべき一冊」だと思う。 この人の失敗の原因のほとんどは、「とりあえずやってみた」結果だ。投資の金言の通り「わからないものには手を出すな」という教訓を疑似体験できるという意味でこの本は読むべきだろう。私も去年きちんと勉強していない投資法に手を出して高い授業料を払わされましたよクソ

 ただ、私は「投資はしないほうが良い」といっているわけではない。今後、積極的に投資を行っていく必要性を認識しているがゆえに、「不要な失敗」をしないために、こういった他人の失敗談に耳を傾ける必要があると思っている。

 

2.2.分散投資の重要性

 「わからないものには手を出すな」と同様、投資の基本原則である「損切り」「分散」の重要性もこの本から再確認することができる。

 実は、この本の著者はこれらの投資法を試してトータルでは黒字を維持している。

具体的には

未公開株:  -600,000円

IPO:     +3,500,000円

和牛オーナー:+100,000円(現金換算)

海外ファンド:-100,000円

超高金利預金:+50,000円

FX:     -1,500,000円

先物取引:  -3,000円

と、トータルでおよそ145万円ほどの黒字になっている。

分散投資によるリスク分散」という投資の基本原則の一つの重要性が再確認できる。

 

2.3.損切りの重要性

 また、多くの知ったかぶりFPが「損切りをしないで長期投資」だとか「積み立てを続けてればいつか損失を挽回できる」といったようなことを語る中、この本の著者は素晴らしいことを述べている。

 今回、怪しい投資に首を突っ込み、あらためて大切だと感じたことがあります。

 それは、「これはヤバい!」と感じたときに、サクッと退散すること、いわゆる「早めの損切りです。

 そして、決して熱くならないことです。

(中略)

 熱くなって資金を追加していれば、本書を書く精神的余裕はなかったと思います。

 また、和牛オーナーも途中で「自分が間違えているかもしれない」という疑念を持ち、調べた結果、ファンドの危うさに気が付くことができたおかげで黒字となった。

 これもまたあらゆる投資法(インデックス投資を含む)にも通ずる基本原則だろう。「持っていればいつか上がる」というような淡い期待を抱かないよう、サクッと損切りをするよう心掛けたい。

 

2.4.マネしちゃダメ!!絶対!!

 あとがきで著者がこんなことを書いている。

今後も、あやしい投資にはドンドン首を突っ込んでいくつもりですが、決して熱くならないようにという点だけは、気を付けたいと思っています。

 あの・・・それ「怪しい投資法」に熱中してませんかね・・・まあ自分のお金なのでどう使おうが勝手だが。ただ、皆さんはマネしないように!いいか、絶対やるなよ?フリじゃないからな?

 

3.終わりに

 最後に、バフェット氏の有名な金言を引用して締めくくりたいと思う。

 ポーカーをやり始めて20分たっても、まだ誰がカモかわからない人は、

自分がカモなのだ。

  著者の犯したミスはいずれも投資の基本原則をきちんと守っていれば回避できるミスだった。(自ら率先して犯しに行っている感じは否めないが)

 また、投資の基本原則を守った結果、全体では黒字を保つことができている。

 投資の世界には投資の世界のルールがある。それを勉強し、守り続ける必要性があると改めて実感できる、そんな本だった。