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Teploobmen’s diary

興味のあること、調べたことなど、雑多にまとめていきます。調べている内容の途中経過を書くこともあります。

今日までに読み終わった本の紹介

 前回の記事では、その他現状読み終わった本について軽く紹介していく。

 

1.子どもの貧困の解決へ

 

子どもの貧困の解決へ

子どもの貧困の解決へ

 

  この本の印象

 これは共産党のPR本だ。それ以上でもそれ以下でもない

 

 いや、子どもの貧困の具体事例等々は生々しく書かれていたりするんだが・・・そこから「これは安倍政権(ry」とお約束の批判が入り、続いて「共産党はこんなに頑張ってます!!」みたいな。

 しかも話し手の殆どは共産党関係者だ。大学教授の中西さんとか全日教連の人とかもいるが。

 ただ、引用資料は非常に有用だし、共産党フィルターを除けば子どもの貧困問題に着いての詳しい描写があることは間違いないので興味のある人は手にとって見てもいいかもしれない。後悔しても知らないけど

 

2.戦争にチャンスを与えよ

戦争にチャンスを与えよ (文春新書)

戦争にチャンスを与えよ (文春新書)

 

  こちらは戦略の大御所エドワード・ルトワック氏の新著だ。著者が1996年に発表した論文「戦争にチャンスを与えよ」を中心に、日本の周辺環境と戦略について語っている。

 著者によれば、国際社会が紛争に介入することによって戦争が長引いているとのこと。

NGOの(「人道」支援 )活動の多くは、結果的に、活動的な戦闘員を供給しているのである。(中略)NGOが彼らの支援のために介入することによって、敵側が決定的な勝利を収めて戦争を終らせる、というプロセスを構造的に妨害してしまうのである。さらにNGOは、両者を公平に助けてしまい、互いが戦いで疲弊することから生まれるはずの講和への動きを阻止してしまうのだ。

(p.56)

  確かに。しかし、紛争地帯や独裁政権によって発生する難民などを放置するのは非人道的では無いだろうか?それに対して、著者は次のように考えているようだ。

歴史全般に言えることだが、戦争は難民を発生させる。(中略)難民は、別の場所に逃れ、そこに定住し、そこで働いて家族を養い、子どもを育て、そこで新しい生活を始めるものである。

(pp.23-24)

 

もしヨーロッパでUNRWA(パレスチナ支援を行う国連組織)のような組織が創設されていたら、戦争で家を失ったローマ化したガリア人や、放浪するバンダル族、敗北したブルゴーニュ人、そして行き場を失った西ゴート族、そして1945年以降のズデーデン地方のドイツ人などであふれる、巨大な難民キャンプだらけの場所になっていたはずだ。

  つまり、難民の発生は歴史の必然であり、それを受け入れないことによって紛争が長引いてしまっている、といったところだろうか。確かに一理ある。

 

 ちなみに、日本の周辺環境と戦略についての項目は「戦略とは何か」がわかっていないと結構難しい。入門書として「戦略の本質」を読んでから読むと味わい深くなるだろう。

戦略の本質 (日経ビジネス人文庫)

戦略の本質 (日経ビジネス人文庫)