Teploobmen’s diary

興味のあること、調べたことなど、雑多にまとめていきます。調べている内容の途中経過を書くこともあります。

上がらない米国債金利

 FRB政策金利を引き上げた。

 これ自体は市場の予測どおりであったが、想定外だったのは物価の下落は想定外だったらしい。 こういった時、ついついドル円に目が行きがちだが、ここは米国債金利に目を向けてみるべきだろう。

 

 

 

1.米国債金利の状況

 本来、政策金利の上昇は債券利回りを上昇(債券価格を下落)させ得るものである。しかし、ここ最近の債券利回りのチャートを見ると、異常事態であることがわかる。

https://invst.ly/446ny

 矢印の箇所は利上げのあった箇所である。いずれも利上げの直後から債券利回りは低下していることがわかる。なお、11月ごろにある急騰はトランプ氏の当選によるものである。

(2017/6/21追記)

 しかし、気になるのが短期金利は順調に上昇していることだ。

 
source: tradingeconomics.com

 これは、イールドカーブがフラット化 していることを意味する。一般に、イールドカーブのフラット化は景気後退の前触れとされているが果たして・・・

 

2.他の指数との比較

 米国金利は、ドル円価格と高い連動性を持つ。ドル円の上値が重くなっているのもこれが原因だろう。

 
source: tradingeconomics.com

 

 ここで、S&PMSCIエマージング米国債価格と比較してみよう。これらはいずれも債券が値上がりすると(金利が低下すると)値上がりする傾向がある。

https://invst.ly/446uw

 いずれも11月以降大きく値上がりしている一方、債券価格は底打ちしていることがわかる。

 

3.結論と仮説

 以上のことから、米国債が底打ちし、金利の上昇が見込めないため比較的利回りの高い米国株や新興国株に資金が流入しているのではないかと考えられる。

(金利安→米国株高→新興株高)

 だが、利上げは少しづつローン金利の上昇や、企業の利益を圧迫する形で米国経済は徐々に減速を扠せはじめている。このような状況は長続きしないだろう。

teploobmen.hatenablog.com

  また、FRB保有しているMBS米国債を売却していく方針を示している。これもまた、将来的に債券価格に響いてくることだろう。だが債券利回りが高くなっていった時、上記のサイクルは逆回りする事になってしまう。

 債券価格が下抜けし、利回りの上昇が止まらなくなった時、株価は深刻な崩壊を見せることになるかもしれない。