Teploobmen’s diary

興味のあること、調べたことなど、雑多にまとめていきます。調べている内容の途中経過を書くこともあります。

北朝鮮には、アメリカと戦争する意思はない

(憶測の域を出ない記事です)

(最新記事)

teploobmen.hatenablog.com

 

 トランプ大統領は8日に、「北朝鮮はこれ以上、米国を脅さない方がいい。世界が見たこともない炎と激怒で対抗する」と語った。

www.bbc.com

 アメリカ大統領の発言としては非常に強い批判である。これに対抗するように、北朝鮮中央通信は10日、北朝鮮軍高官の談話として、「朝鮮人民軍が発射する火星12ロケットは、日本の島根、広島、高知各県の上空を飛び、3356.7キロを1065秒飛翔した後、グアムから30~40キロ離れた海面に着弾する」と発表した。

www.bbc.com

 これを受けて、各地では緊張が高まり、米朝戦争になってしまうのでは無いかという憶測すら存在する。

news.yahoo.co.jp

 しかし、私は楽観視している。なぜなら、このミサイル攻撃には矛盾があり、むしろこの緊張によってアメリカが得るメリットが多いと考えているからだ。

 1.ミサイル攻撃宣言の矛盾

 仮に、北朝鮮がアメリカに対して敵対する意思があったとしよう。この状況下で、

1.発射の大まかな時期

2.発射する弾道ミサイルの種類、射程

3.弾道ミサイルの飛行ルート

4.弾道ミサイルの予想着地点

を敵に対して堂々と公言するだろうか?おそらく無いだろう。特に、弾道ミサイルの飛行ルートを特定させるということは、迎撃ミサイルを予め配備させる余力をもたせることになる。 事実、日本はPAC3、スタンダードミサイルを備えたイージス艦を飛行ルート上に派遣している。

www.hokkaido-np.co.jp

 どうせ攻撃するならば少しでも成功する可能性が高くなる方法(つまり奇襲)を行うはずではないだろうか?非常に不自然だ。

 つまり、攻撃する箇所、方法、弾道弾の軌道を教えた上で、迎撃準備までの時間を猶予した時点で、北朝鮮にはアメリカとの敵対の意思は無いと考えられる。

 

 むしろ、北朝鮮とアメリカとの間の信頼醸成措置ではないかと私は考えている。

敵対する国家・勢力間で、コミュニケーション手段の開設や軍事情報の公開などにより、情報の不確かさによる誤解や不信を減少させること。

信頼醸成措置(しんらいじょうせいそち)とは - コトバンク

 つまり、万が一日本など、周辺諸国に影響が及ばないような状況を作り、かつ飛行ルート、着弾位置をある程度予測できるようにすることで民間人への影響を最小にし、偶発的な衝突*1の可能性を減らした上で、パフォーマンスとして弾道ミサイルを発射しようとしている(しない可能性もある)と私は考えている。

 

 さらに、名目は今回の事態への対応とされていないが、米朝はなんだかんだで対話を重ねていたりする。

www.news24.jp

news.tbs.co.jp

 

 ただし、予め偽の情報を流しておき別の場所を攻撃する、といった奇襲の可能性ももちろん排除しきれない点は注意すべきだろう。

 

2.アメリカのメリットとは

 北朝鮮に敵対の意思が無いものとしよう。ではアメリカのメリットとはなんだろうか。幾つか浮上してきている情報がある。

2.1.習近平の面子を潰す

 多分これが本命だろう。他の項目もこれにつながる。

 習近平は、党大会を控え、権力闘争が行われている。党大会の仕組み等はよくわからないが、どうも習近平の威信(メンツ)が重視される場面らしい。

 これまで、習近平は「北朝鮮との対話の窓口」としてその存在感をアピールしてきた。しかし、この緊張演出でその立場が突き崩されようとしている。

 そのような中、アメリカは「は「中国による不正な貿易慣行が米国の経済や労働者に損害を与えている」として通商法法301条による調査を行い、中国に圧力をかけながら、中国が仲介する形での対話の実現を促している。

www.sankei.com

www.jiji.com

 これまで、トランプ氏は米中首脳会談中のシリア攻撃、北朝鮮は一帯一路フォーラムのさなかに弾道ミサイルを発射するなど、両国とも中国のメンツを潰すようなことを行ってきた経緯があり、不自然では無いだろう。

 

2.2.韓国のMD(ミサイル防衛網)強化を正当化

 同時に、中国が激しく講義し文大統領が導入に身長な姿勢を示してきたTHAADミサイルの早期運用を開始することを表明し、さらに追加配備を予定するなど、韓国へのTHAADミサイル導入が事実上正当化されている。

 さらに、これまで韓国は北朝鮮の脅威に晒されながらMDシステムの導入を見送ってきた。韓国はイージス艦保有しているが、装備されている艦対空ミサイルは艦隊防空ミサイルであり、弾道ミサイル防衛には対応していない。

世宗大王級駆逐艦 - Wikipedia

そのため、今回の事態に対しても、弾道ミサイルを追尾することに専念することしかできることが無いという状況だ。

www.sankei.com

 こうした中、米韓高官や社説などでMDシステム導入がほのめかされている。

japanese.joins.com

www.sankei.com

 これまで、中国は日米韓連合によるMDシステムが構築されることにより、パワーバランスが米国側に傾くことを懸念してきた。これが実現することになれば、中国のアジアにおけるプレゼンスは低下し、代わってアメリカが再び勢力を盛り返すことになる。*2

 

2.3.日米韓関係の強化

 また、ミサイル防衛を口実に、冷え始めていた日韓関係が改善する可能性がある。これまで、中国は抗日勝利記念日朴槿恵元大統領を招待するなど、韓国の抱き込みを図ってきた。

youtu.be

 そして、文大統領の就任を受けて、日米韓関係にほころびが生まれるかに見えた。

www.nikkei.com

 しかし、今回の事態を受けて、日米韓による緊密な連携を図るなど再結束の動きが見られる。

www.sankei.com

www.news24.jp

 

3.結論

 かなりとりとめもなくなってしまったが、現段階において不測の事態が起こるようには思えない。下がっている日本株を短期的に買っておくくらいがちょうどよいだろう。

*1:たまたま民間人に死傷者が出てしまい、国民世論が紛糾、戦争への賛成票が相次ぐなど

*2:ついでに習近平のメンツを潰せる。多分ロシアも嫌がっているかも